フラメンコ衣装に夢を馳せて。揺れるファルダに心躍る!

フラメンコ舞踊と言えば「フリル付きのロングドレス」「水玉模様」を連想しませんか?
フラメンコ舞踊に憧れる女性にとっては、その‘いでたち’も魅力のひとつ。
私自身は音楽的興味が高じてフラメンコ舞踊を志しましたが、もしフラメンコにミニスカート必需なら、今の私は存在していないです。笑

私はレッスン志願者に「人生に関わる目標に向かって、長期的かつ広い視野を持ってフラメンコ舞踊を習おう!」と訴えかけています。
しかし、難しい芸能フラメンコを学ぶのは、趣味として取り組む生徒さんでも‘山あり谷あり’の過酷な道のり。
そんな中、習う自分を鼓舞するために、フラメンコ衣装に夢や希望を馳せるのはとても大事なことだと思います。
また、衣装を身に着ける本人だけでなく、見る人をも非日常の世界に誘うのですから、実に素敵で有用なアイテムですよね(^_-)-☆

では、
フラメンコ衣装の基礎知識 を皮切りに、
フラメンコのヘアメイクとアクセサリー の紹介、
フラメンコ舞踊家 岡島久子とフラメンコ衣装 のヒストリーなど、
フラメンコの装いのあれこれを以下に記述します。

 

フラメンコ衣装の基礎知識

 

フラメンコ衣装のフリルと水玉柄
女性用フラメンコ衣装は「フリル(ボランテ)」「水玉柄(ルナ―レス)」使いが典型で、
・フラメンコの土地=スペイン・アンダルシア地方の民族衣装 と、
・フラメンコのルーツ=ジプシー(ヒターナ)の普段着 が、
混ざりあって現在の形になったと言われています。

流浪の民ジプシーたちの暮らしは貧しく、いわゆる‘着たきり雀’だったため、裾のボロボロがフリルのごとく、泥はねの汚れが水玉のごとく見えたのがフラメンコ衣装の起源という説もあります。
他には、ジプシーが水玉を好んだとの説も聞きますが、いずれも定かではないようです。
もちろん、フリルなしの衣装もありますし、水玉以外の柄生地や無地もOK。
しかしフリルと水玉は単純にかわいい上、‘THEフラメンコ’のスタイルなので、好んで着るフラメンカ(フラメンコ好きな女性)が多いですね。

 

フラメンコ舞踊との関係では「フリルのロングスカートで身体を覆い隠すのではありません。」→むしろその逆!
正しい身体使いで踊れば着衣先端まで力が伝わり、スカート(ファルダ)とフリルの波動が鮮烈に目に映ります。
従って、フラメンコのフリフリスカートは「舞踊を際立たせる小道具」です。
立ち姿が素敵とか、伝統尊重の意味だけで着用するのではありません。
ましてや、身体や足を隠せるから… と考えるのは正反対。
より良く踊れば、その動きがスカートで、フリルで誇張される。
→「だから、体幹を鍛えて足を上下させ、しっかり動きなさい!」
私の教室の生徒さんは、常々注意されていることですね。苦笑

 

▼水玉生地のパッチワーク衣装/後ろ上がりフリルの衣装▼

フラメンコダンサー岡島久子 大阪心斎橋フラメンコライブでセビジャーナスを踊る岡島久子の写真

 

フラメンコ衣装の色
フラメンコの曲種には「重くて暗い曲」「軽くて明るい曲」があり、歌詞(レトラ)の内容と曲調により分類されます。
日本でも、お葬式に派手な明色の服装は差し控えますよね。
それと同様、「生死や不幸事を歌う曲」「他愛ない内容の軽妙な曲」など、それぞれに合った衣装選びが、フラメンコ芸能へのリスペクトに繋がると考えます。

ちなみに… スペインでは喪章に「黄色」使います。
そのため、私がへレスで真っ黄色のパーカーを着ていると「うっわー、超アマリージョ(黄色)やん!」的な笑いを誘ったことがありました(* ´艸`)
日本では高貴とされる「紫」も不吉な色と耳にしましたが、今では「黄色」も「紫」もこだわりなく身につけられているようです。

 

フラメンコ衣装の掟
バレエや社交ダンスの衣装には、キラキラ光る装飾で華やぎを加えますが「フラメンコに光りものは使わない」のが暗黙のルール。
(金銀の鋳物、サンゴやターコイズは好んで使われる。キラキラ光るラインストーンやスパンコール、ラメがNGということ。)
今でこそ、ラインストーン付きのフラメンコ用アクセサリーが販売されているものの、私がフラメンコを始めた約25年前には全く見かけませんでした。
但し、今でも衣装に光りものは良しとしません。
アジア製などの‘なんちゃって’衣装にはラメ入りも存在するようですが、老舗の衣装屋さんはサテンの光沢くらいが限度。
私自身も、着衣にキラキラはさすがに抵抗がありますね(*_*)

フラメンコ衣装の豆知識
*ファルーカやサパテアードなど元々男性向けの曲種を女性が踊る場合、パンツスタイルの男装をすることがある。
*ベスト(チャレコ)、キュロットスカート、頭に巻くターバンなど、曲由来に応じて許される装いがある。
*ウェディングドレスのように裾の長い衣装「バタ・デ・コーラ」と「コリン」は、どの曲でも使えるわけではない。(バタのほうがコリンより長い)

 

▼動きが制約されるバタ・デ・コーラは、正直、あまり好きではありません。
でも、下の写真の衣装は、実はウエストから後ろ2mのバタ・デ・コーラです。
尻尾の先まで写っていないものの、後の写真を見ればバタとわかります。
敢えて裾部分を重く作ったため、持って踊ると腕がちぎれそうになりました。泣

フラメンコ舞踊家岡島久子/大阪・枚方・西宮の岡島久子フラメンコ教室 バタ・デ・コーラで踊るフラメンコ舞踊家岡島久子の写真

 

フラメンコのヘアメイクとアクセサリー

 

<フラメンコのヘアメイク>
平たく薄い顔族の私たち日本人(/ω\)
フラメンコ舞踊をステージ披露するとなれば、彫り深く濃い顔のスペイン人やヒターナに寄せなければ、気分も雰囲気も上がりません…
アンダルシアでは小麦色に日焼けした「モレーナ」が美人(グァパ)の象徴ゆえ、フラメンコメイクのファンデーションは茶褐色がベースになっています。
美白信仰の日本とは正反対というわけです。
私自身、頻繁に日本とスペインを行き来していた頃は、アンダルシア人もビックリ\(◎o◎)/なくらい日焼けしていました。
イケてる美人を目指したというより、女一人、スペインでなめられないようにするための防犯処世術です。

また、ステージ照明により顔の造作が‘飛んで’しまわないように、フラメンコ練習生は舞台メイクも学びましょう!
ヘアスタイルは「モーニョ」と呼ばれる‘まげ’を結うのがベーシックスタイル。
まとめ髪には首筋を美しく見せる効果があります。
前髪はおでこに垂らさずピタッとまとめる。おくれ毛も禁物。
初心者さんは顔面丸出しを恥ずかしいと感じるでしょうが、フラメンコ衣装&メイクにルーズヘアは合わないのです。
私自身はプロダンサーとしての身だしなみ上、専属のヘアメイクアーティストにお願いしています。

 

<フラメンコのアクセサリー>
-頭部に-
*花(フローレス)
*櫛(ペイネタ)
*ピアスorイヤリング(ペンディエンテス) の3点使いが基本。
頭の左右両側にアクセサリーがあれば、どこから写真を撮られても万全( ^^)v
-ボディに-
*肩掛けショール(シージョ)
*フリンジ飾り(フレコ) など
見た目のアクセントになるほか、動きのスピード感や迫力が観客に伝わる。

上述のとおり、フラメンコに光りものは使わないのが暗黙のルールでしたが、最近はスペイン製のフラメンコ用アクセサリーでもラメ入りやラインストーン使いのものがあります。
今は、アクセサリーなら少々の光りものOK、さすがに衣装はキラキラNG、という認識が一般的でしょうか…

 

▼アクセサリーをつけた生徒さんの後ろ姿/岡島久子のヘアメイク▼
ナチュラルに見える私のメイクですが、これは強い照明を浴びているためです。
素明かりの下で直に見ると、ものすごく濃いメイクです。
電車移動だと必ず二度見され、子供は後ずさりします。照

岡島久子フラメンコ教室発表会@大阪梅田でグアヒーラを踊る生徒の写真 フラメンコ舞踊家岡島久子の横顔アップ

 

フラメンコ舞踊家 岡島久子とフラメンコ衣装

 

フラメンコ衣装にも少なからず‘流行’があります。
きょうびは、ウエスト~ヒップ~膝上あたりまで身体にフィットした「マーメイド型」の衣装がカタログを飾っています。
日本では‘美魔女’ばりの見た目重視でフラメンコを習う人も多いと見えて、マーメイド衣装でスタイル自慢ということでしょうか…
しかし、マーメイド衣装では足がフルに動かせないばかりか、フラメンコ舞踊で特徴的なスカートさばきも披露できません。
本場スペインでは「バイレ用衣装」「フェリア用衣装」がはっきりと区別されています↓↓

-バイレ用衣装-
フラメンコの踊り手(バイラオーラ)のための衣装。
スカートの裾広がりが良いなど機能性重視で、激しい動きに耐える強度もある。
身体に合わせてオーダーメイドが基本。
-フェリア用衣装-
着飾ってお祭り(フェリア)に繰り出す用のフラメンコ風衣装。
日本の浴衣の感覚に近い。安価な既製品もあれば、オーダーメイドもあり。
お祭りで小踊りする程度なので、マーメイド型でも支障なし。

大阪京橋フラメンコライブでアレグリアスを踊るフラメンコ舞踊家岡島久子の写真 大阪京橋フラメンコライブでガロティンを踊るフラメンコ舞踊家岡島久子の写真

 

「衣装は何着持っているのですか?」とお客様からよく質問されます。
現在手元にあって即着用可能なのは7着ですが、歴代の衣装総数は40着くらいかと…
25年のフラメンコ舞踊歴からすれば、それでも少ないほうだと思います。

スペイン・グラナダ滞在中に、衣装をオーダーメイドしたことがありました。
Pilarというおばさん仕立て屋に、生地持ち込みで2着作ってもらいましたね。
Pilarは巨匠舞踊家マリキージャの舞踊団コスチュームを手掛けている衣装製作のプロですが、それでも日本に比べてお仕立て代は格安。
そんな手軽さなので、スペインでは踊り手は当然、自分に合った衣装をオーダーメイドするのでしょう。
日本ではぽっちゃり体型に類する私ですが、Pilarに「HISAKOは痩せすぎよ。フラメンコの踊り手なら、もっと太らないと!」と言われつつ採寸したのを懐かしく思い出します(~_~;)

 

<衣装選びの3大ポイント/岡島久子の場合>

1.身体を存分に動かせる衣装であること
腕と足の可動域が大きいので、腕周りとスカートラインに気をつけています。
2.デコルテの開きが綺麗なもの
首すぐ下のデコルテ部分が全身の見栄えと呼吸のしやすさを左右します。
3.お客様の期待を裏切らない色柄・品質であること
初めてフラメンコを見るお客様の前で踊る機会が多い私。
特に女性のお客様は衣装にも興味津々です。
フラメンコ‘らしい’「赤・黒・白」を基調とした重厚な衣装とともに、非日常のエンターテイメントを楽しんでもらうよう心掛けています。
軽量衣装も増えている今ながら、本格的衣装の総重量は2キロ近くに及びます。
それで跳んだり回ったりの私のステージ、至近で見ると大迫力間違いなし!

 

▼機能性にも優れたお気に入り衣装です。

大阪梅田グランフロント大阪フラメンコライブでソレアを踊るフラメンコ舞踊家岡島久子の写真 大阪梅田グランフロント大阪フラメンコライブでソレアを踊るフラメンコ舞踊家岡島久子の写真

岡島久子のステージ写真の数々「Gallery」
イベントご依頼・ご来場の「お客様の声」

 

フラメンコ衣装に夢と希望、明るい未来を託しましょう!

 

女性にとって、ファッションやヘアメイクは日々の関心事。
素敵なドレス、流行の装い、似合うヘアメイク… 気分が上がる要因です。
その上、フラメンコステージで変身できるなんてワクワクしませんか?
フラメンコで目指せ!健康美。
フラメンコで目指せ!知的な女性。
「こんな衣装で踊りたいな」「衣装が着られるようにダイエットしなきゃ」などの目標が、あなたの日常・人生を輝かせ、活気づけますよ。

そんな女性を取り巻く男性やお子さん!
あなたの奥様・お母様・友人・同僚… がフラメンコステージで変身奮闘するのを見れば、自然と笑顔がこぼれます(^◇^)
皆がニコニコご機嫌なら、家庭も職場も円満確実。笑

そして私『フラメンコ・THE舞踊家・岡島久子』はプロダンサーとして、お客様・生徒さんを非日常の夢の世界に誘います。
さあ皆でフラメンコを楽しみましょう。
乱舞する水玉に心躍らせ、揺れるスカートに夢を馳せましょう。

 

「岡島久子のフラメンコで、わくわくドキドキ心躍る時空間を!
ご依頼・お問い合わせ、心よりお待ちしています。」

教室では「好奇心・探究心旺盛なあなたの挑戦をお待ちしています。」
岡島久子 プロフィール

大阪京橋フラメンコライブでタンゴを踊るフラメンコ舞踊家岡島久子の写真 フラメンコ舞踊家岡島久子/大阪・枚方・西宮の岡島久子フラメンコ教室

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